西瓜はどこへ置きますか

イカは室温で保存した方が栄養価が高い

 米国農務省農業研究所の研究によると、熟した丸ごとのスイカは冷やして保存するより、室内で保存した方が栄養価が高いことがわかり、「農業食品化学雑誌 8月9日号」に発表されるとのことである。

 室温に保存しておくと、スイカに含まれているβカロチンの量が2倍、リコピンの量が20%増えたとのことで、これは、スイカの収穫後も室温におくことで熟成が進むが、低温に保存すると停止することによるのだそうだ。

 この熟成の様子は、室温に保存すると皮の厚みが薄くなり、果肉の色が濃くなることで肉眼的にも観察できるとのことである。果肉の色が濃くなるのはリコピンが増えた結果だそうだ。

 ちなみに、切り分けられたスイカではこのようなことが起きないと言うことで、その場合は冷蔵庫に保存した方が良いとのこと。

 なお、丸ごとを室温に保存は2週間程度までとし、保存して果肉の色の見た目が悪くなっても、食べる前に冷蔵庫へ入れておけば、栄養価は下がることなく、色調は回復するとのことである。

 また、これまでの研究から、バナナや桃でも室温で保存した方が良い結果が得られているとのことである。

(出典:Medical News TODAY;7月31日号)