幻の「枯葉」 take 1

 マイルス・ディビスの幻の「枯葉」 take 1 が発見され、ブルーノートから公開されている。

 今回発見と公開の経緯は以下のように述べられている

今回の「発見」の経緯

 マイケル・カスクーナ〜ミシェル・ルプリ編のディスコグラフィー「ザ・ブルーノート・レーベル」(グリーンウッド刊。1988年初版、2001年改訂)、によれば『枯葉』はテイク2がマスター・テイクとして採用されており、先行するテイク1は記載がないことからrejected(消去)またはincomplete(演奏中断)と信じられていた。

 しかし本フェスのためにLAのEMI/Capitolの倉庫に保管されているマスターテープを再チェックした際、このテイク1が完奏ながら未完テイクとして封印されているのを発見。
ブルーノートの研究家/発掘者として知られ、30数年前(75年頃)に自らテイク1を封印したマイケル・カスクーナによれば、「マイルスは完璧以上だがキャノンボールのソロの後半に破綻があり、リズム・セクションも乱れる」などの理由で、当時は「プロデューサー、アルフレッド・ライオンの判断を尊重するためにも世に出さないことに決めた」。しかしその後ブルーノートやマイルスの全録音の解明も進み、録音50周年、アルフレッド・ライオン生誕100年の「今年こそ封印を解くべき時で、ストリーミングに限って公開しようと判断した」。

『枯葉〜テイク1』の内容

 『テイク1』の「中断」や「会話」も含む全11分25秒。最初30秒ほどで中断するが、ルディ・ヴァン・ゲルダーのキューと共に2度目のテイク1が始まり約10分間で完奏する。前後と合間にマイルスやルディ、アルフレッドの会話や談笑も聞こえる。
その全てを完全公開!!

 http://www.emimusic.jp/jazz/bnjf/special/kareha/index.html

 聞くためにはAdobe Flash Player 9,0,115,0 以上が必要とのこと。